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私たちの想い

正光寺がありたい姿

仏教はロマンチックだと思います。「なむあみだぶつ」ってお念仏をお称えしてれば、大切な人たちと憎しみや悲しみのない素敵な国「極楽浄土」に生まれ変われるっていうんですから。有限ではなく無限な感じが素敵ですよね。

それに合わせて日ごろの生活は、悪いことをしないようにして善いことをするように心がけるようにしましょうって。そして、今この瞬間にも自分の置かれた場所で、できることを一所懸命しましょうって。それをずっと続けていきましょうって。

一歩表に出たらほんと、大変なことばかりですけど。そんな時代だからこそ、折に触れてお寺にでも立ち寄って、マイナスイオンを感じて、身も心もリフレッシュして、笑顔になってもらえたらいいかなと。

正光寺はそんなお寺でありたいなと。

 

 

でもね、お寺がただ受け身だけに徹していてもね、敷居が高いなんて感じられては困りますしね。お寺としても、今この瞬間にお寺というこの場所でね、できることを一所懸命しなくてはね。説得力ありませんからね。

 

それで考えました。

 

すべての世代が仲良く関わりあって生活していくことができる場をつくることができれば、老いも若きも楽しく生きていけるんじゃないかと。最近は世代間の断絶が著しいですから、本来、上の世代の人から教えてもらえるはずのことが教えてもらえなかったり。確かに情報はネットでいくらでも得ることができるようになりましたけどね。ネットって自分が知ろうとした情報しか見ないですよね。知っておいた方が良い情報まではわからないですよね。そのうちそれもできるようになるのかな。でも、そういったことは人と人の関わり合いの中で手に入れていくことで、それが精神的豊かさにつながるような気がするんですよね。また、上の世代の姿や立ち居振る舞いから感覚的に得られるものもあると思うんですよ。それもまた、ネットでは知りえない情報かな。あ、でもネットはとても便利ですよ。大いに活用した方がいい。バランスって大切ですよね。

 

ちびっ子のころから色々な世代の人と関わっていくことは、情感豊かな大人になるためにとても大切だと思いませんか。ちびっ子たちが大人になり、そしてシニア世代になって、最期は大切な人たちと憎しみや悲しみのない素敵な国「極楽浄土」に生まれ変わるまで。ゆりかごから墓場までっていうんですかね。素敵な人生を歩んでいくための手助けができたらいいですね。押しつけがましくならない程度に。相手の気持ちに寄り添って。

 

それで挑戦してみました。

 

まずは人生のスタート地点から。乳幼児が安心して生活できるための保育園を作りました。これからは0から1を作り出す力が求められます。そういった力を得るための礎づくりのお手伝いができたらと。また、これによって子育て世代のパパママも安心して社会で活躍することができますよね。

 

次に人生の終盤戦を。高齢者のための介護事業所を作りました。高齢者の方につまでも元気でいていただきたい。そして、若い人たちにいろいろ教えてほしい。別にね、言葉ででなくてもいいんです。そばにいて頂けるだけで、学べることはたくさんある。感じることはたくさんある。

 

介護サービスの利用者さんと保育園の子どもたちをwebカメラで繋げました。そりゃあ、直接会えればそれに越したことはないんですけど。それでもとても喜んでもらえました。子どもたちは「いつものおじいちゃんおばあちゃんだ!」。介護サービスの利用者さんたちは「あの子は私の担当」とか決まっていたり。認知症も改善したみたい。

 

そして中間世代に挑戦。ここまででもいろいろな人に助けられてきましたけど、ここからはさらにいろいろな団体に助けてもらいました。

大正大学児童研究部のみなさん。日曜学校(トラカル教室)をやっていただいています。日曜日に小学生を対象とした児童教室です。一緒に遊んだり、料理を作ったり、工作したり。小学生はお兄ちゃんお姉ちゃんである大学生に遊んでもらえる。大学生は小学生との交流を通じて、教え導くことを学んでいく。良いですね。お寺の保育園を出た子たちも、いずれ参加してくれるかしら。

アズママのみなさん。お寺を利用しての子育ての助け合いをしてくれています。毎月一回の寄り合いで子育ての悩みを相談しあったり。介護事業所との交流も折に触れてしてくれています。ここで悩みを解決して、社会で大活躍。大正大学の学生さんもいずれアズママさんの一員として子育てするのかな。

岩淵家守舎のみなさん。岩淵を盛り上げようといろいろな仕掛けをしています。古家を改装してカフェにしたりコワーキングスペースを用意したり。将来的には商店街になるかも。彼らとのコラボで地域の人たちが交流できる空間と機会をつくっていきたい。全世代が集うことができるかな。

岩淵パブリックピアノのみなさん。今、ストリートピアノが流行ってます。彼らはそれを「通り(ストリート)」ばかりではなく「地域(パブリック)」にも設置してしまおうという発想のもと、お寺に設置してくれちゃいました。いろいろな人たちと交流しながら、みんなで感性を磨きましょう。

LGBT問題に取り組むレインボー東京のみなさん。多様な価値観を認め合う社会のために活動中。皆が仲良くしていくためには必要不可欠な活動。自分というものをしっかりと持ち、また他者を認めていく姿勢、子どもたちに伝えていきたいですね。

大正大学の任意団体「しゅりる」のみなさん。お寺でのお掃除やお食事会といったことを通して、地域貢献に興味のある企業さんと地元のひとたちをつなげています。これもまた面白いコミュニティ。社会福祉協議会さんや、高齢者あんしんセンターさんなどにも協力をあおぎながら、さらに広がりそう。学生さんの熱量はすごい。

 

見渡してみると、世の中いろいろな活動をされている方がたくさん。点と点が線になって「共に生きる」社会ができるといい。その一翼を担えたらいい。

 

正光寺はそんなお寺でありたいなと。

 

2020年1月